何者でもない間は搾取されたほうが長期的には得だと思う話

 少し前にバズっていたツイートがありました。内容はこんな感じです。

定時外に業務の勉強をしろと指示を出され、勉強時間は残業時間としてカウントして良いかを確認したところ「ダメ」と言われた。

ツイートの内容自体には「ほう、そうですか」としか思わないのだけど、関連していろいろ思うことがあるので、書いてみる回です。

実力が頭一つ抜けたら報酬は指数関数的になる

 精緻なデータを採ったわけではありませんが、そんな気がしています。分かりやすい例でいうと、アスリート/俳優/芸能人の方々。傍らでバイトをしないといけないぐらいの収入の方から年○億と稼いでる方までいらっしゃいます。打率が10%違うだけで、そこで気の利いた一言を言って笑いを取れるだけで、報酬が何百/何千倍と変わってくるわけです。サラリーマンの世界では、何百/何千倍は難しいかもしれませんが、何十倍ぐらいは頑張ればいけるのではないでしょうか。

仕事の報酬は仕事

 「仕事の報酬は仕事」という言葉があります。個人的にはこういうことなのかなと思っています。

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 仕事を通し、経験を得て、いろんな能力を身につける。そしてレアキャラになることで、より難しい/やりがいのある仕事を任せてもらえるようになる。そこにはもちろん報酬がついてくるんですが、その仕事を成功させるためには目先に貰える報酬以上の努力をしないといけないかもしれません。見方によればこれを「搾取」というわけなのですが、何者でもない間は搾取されたほうが長期的には得だと思います。

 例えば、「これだけの報酬しかもらってないから、僕はここまでしかしない。仕事が上手くいくかどうかは知らない」というA君と「任された仕事だから、給与以上に働くことになったとしても成功するように頑張る」というB君のどちらかに難易度の高い仕事を任せたい、リーダーにしたいとなった場合、B君を選びたくなるのではないでしょうか。

搾取のされかた(頑張り方)に気をつけよう

 GIVE & TAKEという本があります。世の中にはギバー、テイカー、マッチャーと呼ばれる3つのタイプの人間がいると書かれています。ざっくりこんな感じです。

  • ギバー   :他者から受け取る量 < 他者に与える量
  • イカー  :他者から受け取る量 > 他者に与える量
  • マッチャー :他者から受け取る量 = 他者に与える量

 少し話は変わって、世の中には成功している人と失敗している人がいますが、失敗している人にはギバーが多いそうです。いろんな人に搾取されるからです。一方で成功している人もギバーが多いそうです。この2人の違いがわかりやすく書かれているので、引用します。

イカーが「利己的」で、成功できないギバーが「自己犠牲的」なら、成功するギバーは「他者志向的」といっていいだろう。(中略)「他者志向」になるということは、受けとるより多くを与えても、決して自分の利益は見失わず、それを指針に、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めることなのである。他者への関心に自己への関心がかなり結びつけば、ギバーは燃え尽きたりやけどしたりすることが少なくなり、成功しやすくなる。

結論

 ということで、

  • 何者でもない間は
  • 自分がなりたい何者かになるために
  • 努力する場所を選び
  • 目先の報酬以上に頑張ると

良いことがあるのではないかな、というお話でした。

 

強くなりたいです、寝てる場合ではない( ˘ω˘ ) スヤァ…

 それでは、ごきげんよう(゚∀゚)アヒャ