読む前の注意事項
人生いろいろあると思いますし、1億3000万人もいれば、頑張って生きたとしても、自助/共助でも難しくて、公助に頼らざるを得ない人生になることもあると思います。そういう方を貶めたい記事ではないです。幸いにして、今の僕は雇ってくれる会社があり、自助/共助の範囲で生きていますが、なにかの拍子に公助のお世話になるかもしれません。また、僕はその方面の専門家でもなく、今回は事業ではなく個人に対する公助の話をしています。
給付金クレクレ君
最近は減りましたが、一時期、給付金クレクレ君が大量に発生していました。「お金が好き」という意味では、僕はクレクレ君をしている人たちに負けないぐらいに好きなのですが、クレクレ君をしている人たちにはもやっとするものがあります。公助は自助/共助でも難しい人を救うための制度です。クレクレ君をする前に「自助をしたか?してないよね?」というやつです。
所属してる業界、組織がダメなら転職しようよ。転職できる職能がないなら勉強しようよ。コロナ後の世界において、自分のいる業界、組織は従来の規模を維持できるのか考えようよ。約1年の準備期間があったんだよ。クレクレ君をする前に出来ることはいっぱいあったと思うよ。 #自粛と補償はセット
— いろり🐾 (@irori_tw) 2021年1月4日
結局、その給付金の財源って将来的には税金として徴収されるので、貰ったら払わないといけないのです。ただ、収入の高い人はより多くの税金を払うので、例えば一律で10万円貰えたとして、将来17万円納税する人と3万円しか納税しなくて良い人がいて、所得の再分配が加速するだけの話なのです。
多分に偏見が含まれていると思いますが、そうやってクレクレ君をしている人は「所得の再分配」が加速をしたら得をする側の方々な気がしているので、クレクレ君をする理由にはなるな、とは思います。そして、僕がこうやって小言を言ってもお金の流れが変わることも無いのでしょう。
普通に労働するよりも高い時給を手に入れる方法
世の中にはアルバイト、サラリーマン、フリーランス、社長といったいろいろな働き方があります。社長のような、一見時給で働いているように見えない人でも、その仕事に時間を使ってはいるので、時給10万円という普通では考えられないぐらいの時給になるかもしれませんが、求めることはできます。
さて、世の中には普通に労働するよりも高い時給を手に入れることができる方法があります。公助を使うことです。(受け取るお金/働いた時間)で考えると、分母が0なので、時給無限大なのです*1
そっちに幸せは少ないと思っている話
ただ、そうやって公助を使って、コスパ良くお金を手に入れたとして、そっちの方の幸せは少ないと思うのです。
マクロ的なお話
特定の個人/組織のコスパが異常に高い場合、めちゃくちゃ優秀なビジネスモデルでも無い限り、別の誰かが割りを食っています。社会というものは関係者がwin-winとなるような関係をを築き、お互いに頑張ることで、成長していきます。一方的に誰かが割りを食っている関係というのは基本的に成り立たないのです。現状それが成り立っているのはそういう憲法や法律があるからです。社会がwin-loseで成長するか、win-winで成長するか、どちらの方が成長速度が速そうでしょうか。
ミクロ的なお話
幸せ、というのは活動の量に比例するのかな、と思います。そして資本主義社会で生きている以上、活動の量というのはキャッシュフローに比例するように思います。生活保護を受けている場合、フローの入ってくる部分が受給の金額で頭打ちになります。なんか、それは嫌じゃない?という話。
結局何が言いたいの?
例えば、5人が働いていて、5人が生活保護を受け取っている計10人の世界があったとして、そのうちの2人が「仕事めんどくさいし、生活保護貰えるし」みたいな感じで生活保護をもらい始めたとします。*2
そうすると、3人が働いている人、7人が生活保護を受け取る人になって、その3人の負担は増えることになるでしょう。そして、「あれ、手元にこれだけしか残らんのやったら、多少収入は減っても生活保護の方が良くね?」や「日本で働いているの馬鹿らしいな」なんて思うかもしれません。そうすると日本で働いている人が2人になり、1人になり、最後は0人になるかもしれません。それって良いんだっけ?
世界はそんなに単純ではないと思うけど、貴方が今、ここで頑張らないという選択をすると、それは大きな力となって、日本が良くない方向に行くかもしれなくて、逆に頑張るという選択をすると日本は良くなるかもしれないよ。
なので、給付金クレクレ君をする暇があれば、勉強して転職なり副業なりしたほうが世のため人のため、もちろん自分のためになるんじゃないかな、なんてことをこんな場末のブログで言ってみる話です。
それでは、ごきげんよう(゚∀゚)アヒャ
*1:厳密には申請をしたり、ケースワーカーと会話したりする時間があるので0ではないようですが、それでもかなりの時給になるでしょう。また、この文章は生活保護の是非を問いたいのではなく、単純に時給が高いよね、という主張です。
*2:実際のところ、そんなに簡単には貰えないのですが。
参考)生活保護を受けるための要件及び生活保護の内容